YouTube Symphonyプロジェクト
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YouTube Symphonyプロジェクト
オンライン上でオーケストラ演奏をしようという新たな試み、YouTube Symphony Orchestra Project(ユーチューブ交響楽団)に、マイケル・ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団が参加することが発表されました。
プロジェクトの内容は、
- このプロジェクトのために書かれたタン・ドゥン作品を世界中の人が演奏した動画を投稿し、それをオンライン上で一つの演奏にしてみようという大胆な企画。
- YouTube Symphony Orchestraメンバーのオーディションをオンライン上の一般投票で選び、選ばれたメンバーは2009年4月にニューヨークで開催される3日間の音楽サミットへ参加。最後にカーネギーホールでティルソン・トーマスの指揮で演奏するというもの。
ティルソン・トーマスはこのイベントで、ロンドン交響楽団、カーネギーホール、ランランとともにプリンシパル・パートナーを務めます。
サンフランシスコ交響楽団は、ロンドン交響楽団、ベルリン・フィル、香港フィル、シドニー交響楽団、ニューヨーク・フィルなどとともに、YouTube Symphony Orchestraメンバーのオーディションでセミファイナリストを選ぶ作業に参加。
最終選考が一般投票になるそうです。
YouTube Symphonyのウェブサイトでは、サンフランシスコ交響楽団からの教育的なコンテンツの提供も予定されています。
ユニークなのは、タン・ドゥン作品へのエントリー。オンライン上でダウンロードした楽譜をもとに、タン・ドゥンが指揮している動画を見ながら演奏した自分の動画を投稿するのです。
最終的にその膨大なエントリーからどう一つの作品になってウェブで表現されるのか、全く想像つかなくて楽しみ。
ニューヨークでのイベントについては、ユーチューブは音楽版のダボス会議みないなものにしたいと言っているようです。ティルソン・トーマスは、どんな顔ぶれが選ばれるかによるので、どうなるかまだわからないが、ユーチューブの技術で、かつてない大規模な試みができるとコメント。
どうもサンフランシスコ交響楽団は、次回のKEEPING SCOREのコンテンツでもユーチューブを使うことを計画している模様。地元企業だし。
YouTube Symphony Orchestraのサイトを見たら、遂にMTTロゴまでできているのにびっくり!
その内ライセンスビジネス始めて、Tシャツやら何やら商品化してきたりして?
それは置いといて、歴史ある“オーケストラ”という形態が、YouTubeという新しいプラットフォームを使って何ができるかにチャレンジしてきたこと、企業のメセナ活動という視点からも今までにないアプローチであり、大いに評価できると思います。
参加は、プロ・アマ、年齢・国籍などいっさい関係なしだそうです。皆さんもいかがですか?
YouTube Symphony Orchestra Projectのサイト(日本語)
サンフランシスコ交響楽団のプレス発表
(2008.12.2)
このトピックを取り上げている記事
Googleのビジネス戦略からのプロジェクトの分析、オーケストラ側の位置づけなどを詳しく取り上げています。
ニューヨーク・タイムズ
プロジェクトの発表はロンドン、ニューヨーク、サンフランシスコを結んで行われました。
サンノゼ・マーキュリー
TechCrunch
IBTimes
「おかか1968」ダイアリー
サンフランシスコ・クロニカル(一般記事)
サンフランシスコ・クロニカル(音楽記事)
ワシントン・ポスト
Tag: MTT